日米両球界で活躍した大投手ながら、
42歳の時に自ら命を絶った
伊良部秀輝さん。
私生活ではトラブルもついて回った
ようですが。
今回は伊良部秀輝さんの高校時代や
ヤンキースでの実績とともに。
一時は実業家としてお店を開いていた
ことや、逮捕歴について調べてみました。
目次
伊良部秀輝の高校時代は？
伊良部秀輝さんは沖縄県生まれで
兵庫県育ちですが。
高校は香川県の尽誠学園に進学
しています。
中学時代はボーイズリーグで
活躍していた伊良部秀輝さんを
学校がスカウトして越境入学した
ようです。
そして、
２年生の夏と３年生の夏に、
２年連続で甲子園に出場。
２年生だった1986年夏は初戦で
敗退しましたが。
翌87年の３年生の夏は初戦で
優勝候補と言われた浦和学院相手に
150㌔近い速球をビシビシと決めて
快勝。
３回戦の常総学院戦で試合中に
右手を痛めて敗れてしまいましたが。
四国の怪腕の存在は全国に知れ渡る
こととなりました。
そして、この年のドラフト会議では
ロッテオリオンズ
（現在の千葉ロッテマリーンズ）
の１位指名を受け。
伊良部秀輝さんはプロ野球の世界に
飛び込みます。
伊良部秀輝はヤンキース？
伊良部秀輝さんはロッテに
９シーズン在籍し。
1994年には15勝をマークして
最多勝のタイトルを獲得。
95、96年は２年連続で
最優秀防御率に輝くなど大活躍
しました。
そして、
その96年にメジャー挑戦の意思を
表明。
伊良部秀輝さんは他球団と契約
できるＦＡ権がなく、保有権は
ロッテにありました。
入札制度のポスティングも確立されて
いない時代で。
伊良部秀輝さんの熱意を認めた
ロッテはサンディエゴ・パドレスの
選手とのトレードをまとめます。
しかし、
伊良部秀輝さんは子供の頃からの
夢だったというニューヨーク・
ヤンキースの入団を熱望。
さらにパドレスとヤンキースが
トレード、いわゆる三角トレードの
形で伊良部秀輝さんはヤンキース入り
を果たします。
三角トレードと言えば日本のファンは
1978年ドラフトの江川問題を思い出
すため。
伊良部秀輝さんのメジャー行きも
ゴタゴタの末…という印象が強く。
もともと、マスコミ対応などが
うまくなく、グラウンドでも悪役の
イメージがあった伊良部秀輝さんは。
メジャーに行く過程でますます
ダーティーなイメージが浸透して
しまった感じがします。
1997年７月のデビュー戦では
日本人初の初登板初先発初勝利
をマーク。
翌98年の５月は日本人初の
月間ＭＶＰを獲得してシーズンは
13勝を挙げました。
チームはワールドシリーズを制し、
伊良部秀輝さんはポストシーズンでの
登板はありませんでしたが、
日本人初のＭＬＢチャンピオンリーグ
を獲得。
ヤンキースでは３シーズンで
29勝20敗の成績を残しました。
それでも1999年はキャンプ期間中の
怠慢プレーを見た球団オーナーの
スタインブレナー氏から
「彼は太ったヒキガエル」と酷評
されたこともあります。
伊良部秀輝さんの成績は数字だけみる
と及第点のようにも思えますが。
オーナーとしてはもっともっと活躍を
してもらいたかったのが本音だったの
でしょうかね。
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伊良部秀輝の引退後はうどん？
伊良部秀輝さんは2000年から
エクスポズ、2002年は
レンジャーズでプレーした後に
日本へ戻り。
2003年からは阪神の一員となり
13勝を挙げリーグ優勝に貢献。
2005年の開幕を前に引退を表明
すると家族のいるアメリカの
ロサンゼルスに戻ります。
そこで高校の同級生とうどん店の
「ＳＵＰＥＲ ＵＤＯＮ」
の経営に取り組みました。
伊良部秀輝さんが通っていた
尽誠学園高は香川県にあります。
うどんのなじみ深さに
「いけるんじゃないか」と
2005年９月に店を立ち上げましたが。
2007年に土地のリース契約が切れ、
ガソリン台の高騰も経営を圧迫したの
だとかで閉店しています。
実業家としての第二の人生が
順調であれば、伊良部秀輝さんの
生きる気力になったのではないかと
想像しますが。
早々と閉店することになったのも
残念なところです。
伊良部秀輝は逮捕された？
伊良部秀輝さんは逮捕されてしまった
ことがあります。
当時の新聞記事を見ますと。
2008年８月。
大阪市内のガールズバーで
高校時代の友人と飲んでいた
という伊良部秀輝さんは。
午前５時ごろ、支払いの際に
提示したカードが、店の提携外
で「扱えない」と言われ激高。
対応した店長めがけて洋酒のボトルを
投げつけたり、胸ぐらをつかんで壁に
押し付けるなどして。
従業員が通りかかった警察官に助けを
求めて現行犯逮捕されたとのこと。
その時は泥酔状態だったそうですが、
取り調べには素直に応じたそうで、
同日の夕方には釈放されています。
伊良部秀輝さんの現役時代に代理人を
務めていた団野村さんの著書
「伊良部秀輝 野球を
愛しすぎた男の真実」(ＰＨＰ新書)
に記されていますが。
伊良部秀輝さんが激高したのは提示
したカードが15分過ぎても戻って
こなかったので。
スキミングを疑った伊良部秀輝さんは
店長に詰め寄ると逃げようとしたので
押さえつけた―というのが真相とあり。
後日、店側がスキミングを行っていた
のが明らかになり、伊良部秀輝さんは
不起訴になっている、とも記されて
います。
また、伊良部さんは米国で飲酒運転
による逮捕歴があります。
2010年５月17日に米ロサンゼルス
近郊で車線からはみ出し。
停車中の車にぶつかりそう
になったところを警察に止められると
酒気帯びが発覚しただとか。
当時の記事には
5000ドル（約45万円）を
払って保釈されたとあります。
ガールズバーでの件はよくわからない
ところもありますが、逮捕歴がある
伊良部秀輝さんにはトラブルの
イメージがついて回ってしまうことに
なります。
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さいごに
伊良部秀輝さんはマスコミ嫌いでも
知られ、
「悪童」「孤高の速球王」
などとも呼ばれていましたが。
野球に関しての情熱は並々ならぬ
ものだったようで。
伊良部秀輝さんが死去した際、
当時メジャーで大活躍中だった
イチローさんが明かしていますが。
2002年４月に伊良部秀輝さんと当時、
同じくメジャーリーガーとして活躍
していた長谷川滋利さんと３人で
食事をした際。
伊良部秀輝さんは明け方近くまで
野球論を繰り広げたそうで。
「僕ら早く帰りたいから、
どうやって帰ろうか、長谷川さんと
相談してたぐらい。
そういう熱い思いをもった人だった」
と語っています。
大打者のイチローさんをあきれさせる
くらいの野球への情熱を持っていた
という伊良部秀輝さん。
引退後にそれを生かせるところはなか
ったのか。早世は残念なところです。
伊良部秀輝の生い立ちは？父親は？嫁と子供は？遺書は？無縁仏？
に続く。
最後までお読みいただきありがとうございました。
